「獄寺さん!ハルとハッピーウェディングしてくださいっ!!」


ぶはっ!!


「なっ、急に何言ってんだ!アホ女!!」
「ハルはアホ女じゃないです!」
「問題はそこじゃねぇ!」


盛大に水を噴き出してしまった口元を乱暴に拭う。


「なっなんで俺がお前なんかとけっ・・・んをしなきゃなんねぇんだよ!」
「時間がないんです!」
「・・・時間?」
「もうすぐ6月が終わっちゃうじゃないですか!」


6月?ってもしかしてアレか?女どもが憧れるっていう・・・。


「6月の花嫁さんは幸せになれるんですよ!!」


キラキラと目を輝かせてうっとりと宙を見やるハル。
やっぱりか。アホくせぇ。
でもこいつも女なんだな、と再認識。


「・・・で?お前は6月の花嫁になりたいから、急に変なこと・・・」
「はひ?花嫁さんは獄寺さんに譲りますよ」
「はぁ!?何で俺っ!?」


っていうか譲ってくれるな!意味分かんねー!!


「だってハルは獄寺さんに幸せになってほしいんです」


にぱっと笑うハルを見て、一瞬言葉を失った。
思わずキュンとした、なんて俺は馬鹿かっ!!








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「ゆりかご」のみうさんにむりやりお願いした上に強奪させていただいたハル獄です!
あああもう、かわいいいいい…!おんなのこ攻めいい…!

挿絵を、とのことでしたので恐縮ながらも背景に絵を置かせて頂きました
小説のかわいらしさを損ねていないことを願うばかりです…

みうさん、かわいいふたりをどうもありがとうございました!^^




chai